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写真上:ヘテロティス(heterotis niloticus)
写真下は混泳している「ポリプテルス・デルヘジー」
本種の名は「ヘテロティス」
  • 別名「ナイル・アロワナ」
  • アロワナらしからぬ顔立ち
  • 体型はシルバーアロワナ系
  • 種別はピラルクーと同じアラパイマ科
  • 体長90cmになるプランクトンフィーダー
  • 可愛くない顔。むしろグロテスク
  • ぎこちない泳ぎ
  • とてつもないジャンプ力
  • とてつもない生命力
  • 本種を飼育するアクアリストが非常に少ない

飼育するには十分な魅力を持った魚。
 
ここではAtsu-K(以下管理人)が飼育する、現在一番愛着のある種のヘテロティスについて述べる。
 
決して有名ではなく、ショップに行ってもクソ暑い夏にしか輸入されない非常にマイナーな種であるため、人が知る機会は図鑑くらいでしかない。
 
本サイトが、本種に興味を持ってくれて飼育にトライしようとしているアクアリストの参考資料になればと願い、以下に記載する。
 
特徴
 本種はアロワナの冠を別名で持っているが、柔軟な体型と凄まじいほどのジャンプ力のみシルバーアロワナと共通しているだけで、生物学的には全くの別物扱い。生息地もアマゾン川ではなくアフリカのナイル川。ナイル川に生息しているアロワナっぽい魚ということで、別名がナイルアロワナ(読みゃぁ想像つくと思うけど)。
 数少ない図鑑で調査する限り、ご丁寧に骨格写真を掲載してある図鑑がある。正直管理人には何のことだかサッパリワカラナイのだが、少なくとも肉食性の骨格ではなく、鯉のような"濾して食べる"っぽい骨格をしている(イヤ、単なるソレっぽいというニュアンスで記述してるだけなんだけど)。
 種別もアロワナのようなオステオグロッサム属ではなく、ピラルクーと同じアラパイマ科。どんな基準でピラルクーと近縁なのか知らないが、容姿だけ見るととてもそう思えない(所感)。いっそのこと3mクラスの水槽を用意し、ピラルクーを飼育して本種と比較すれば…。デキマセン。
 
 食性は前述したとおりプランクトンフィーダーで、魚や昆虫を食すことは無い。ただし本種にとって目障りな小魚やエビ等には、容赦なく口に含んで窒息死させる、または微塵にして殺してしまう。一概には言えないが、かなりの神経質の持ち主らしく、水槽外の視界に入るアクシデントや突然の騒音に激しく過剰に反応するため、水槽の蓋を押し出して飛び出してくるコトもある。管理人もこの経験が数回あり、当時は鱗が10枚くらい、目に酷いくらいの傷を負ってしまい、修復は不可能だろうと思っていたのだが、ものの数週間で完治していた。当時にしてはとてつもない大事故だったのだが、本人(本魚?)は全く気にする気配も無く、現在元気に泳いでいる。凄まじいほどの生命力だと、経験を踏まえて味わった。
 
 自然下では90cmを超えるようで、現物写真を見たときには圧巻だった。一方飼育下では120×45×45のサイズの水槽で飼育した場合、およそ50cmくらいで止まる(正確には、現在そのサイズで留まっている)。もっと大きなサイズの水槽で、ゆったりとしたのびのびできる環境で飼育すれば、もっと成長するかもしれない。
 
飼育
 本サイト「How to Aqua」にも掲載する予定だが(2005/11/29現在)、本種を飼育する場合、ベアタンク(水槽内に砂利を入れないで飼育する方法)ではストレスを与えるため、高い確率で死んでしまう。ストレスを与える理由としては、本種は砂利ごと口に含んで、その中にいる微生物やイトミミズ等を食事としているためである。
 また、敷く砂利は小さければ小さいほど良く、管理人の感覚では「砂」であることが望ましい。オオイソ(砂利の種類)などの、口に含むことが困難な大きさの砂利は、かえってストレスを与えるきっかけとなる。管理人は本種の幼魚を4匹死なせているが、いづれもこの状況だったことが要因ではないかと考えている。
 
 フィルターに関しては、底面フィルターは絶対に使用できない。何故かというと、前述したとおり砂利を口に含んで食するため、底面フィルターでは機能を十分に果たせないからだ。もともと管理人は底面フィルターは嫌いなクチで、何かと上部フィルターに頼る傾向がある。本種を飼育する際には、能力不足を考慮して外部フィルターやオーバーフローを勧めたい。無理なら上部フィルターでも可能だと思う(管理人は上部フィルター)。
 
 水槽内のレイアウトは、極力何も入れないほうが良い。常に砂利をクチに含みたい本種にとっては、レイアウトはこの上ない邪魔な存在である。ただし管理人のようにポリプテルス類と混泳させたい場合は、彼らの隠れ家が必要になるため彼ら用のレイアウト(流木)を入れている。混泳させる魚にも左右されるが、基本的には入れないほうが無難なようだ。
 また水草も入れることが出来ない。たとえアルビス・ナナのような重たく砂利に埋め込むタイプの水草でも、まるでやるだけ無駄だと悟らせるように、本種は引っこ抜く。流木等に絡み付けていても引っこ抜く。とにかく引っこ抜く。多分飼育者の方が参るはずだ。
 
 食事は1日最低1回。本種は特に痩せる事が致命的で、2日おきで与えていくと目に見えて痩せていく。プランクトンフィーダーのクセに大型になるため、とにかくエネルギーの消費が多いようだ。
 餌としては、主にアカムシを与える。とにかく暴飲暴食な本種なので、3〜4ブロックを一回に与えている。ただし与えすぎが影響して、食べ切れなかったアカムシがそのまま腐った状態で残っていると、本種は何も考えずに食してしまうため注意が必要である。腐ったアカムシを食べた本種が、腐ったアカムシを体内に蓄積してしまったために病死してしまったという事故もあったようだ。
 この食べ残しを掃除させる役目をさせるために、管理人は数匹の小さなザリガニを同居させている。このザリガニはポリプテルスの餌となるように考慮したものでもあるのだが、すでに別の意味で役に立っている存在となってしまった(写真参照)。大きくなったザリガニは息子の保育園へ。
 
【写真上】
同居しているポリプテルスと残飯処理係のザリガニ。本来ザリガニはポリプテルスの餌として入れたのだが、今では見事に同居している。たまに魚たちが攻撃されている。
 
混泳
 本来、本種に限らず魚にとっては単独飼育のほうがストレスを感じないはずであるが、水槽に何種類もの魚を飼育したいのがアクアリストの欲求。ときにはとんでもない混泳を考えたりするが、混泳して魚たちが仲良くしてくれるかどうかは未知の世界。こればかりは試してみないと何とも言えない現状である。
 しかし住む世界(水槽の上層部/中層部/底面部)が違うと、お互い監視しないようで、管理人のようなポリプテルス類とは比較的うまく同居している。住む世界を分けている理由のほかに、同じ「アフリカ出身」ということもあるのかもしれないが・・・多分憶測だな。
 
 以前、スポッテッドナイフ(ナギナタナマズ)を飼育していたのだが、ナイフは鋭敏な行動を取れないため、ナイフが攻撃の的にならないように「当て身」と呼ばれる、俗に言う「八つ当たられ屋」が必要だった。そのナイフの当たられ役を担った魚(名前忘れた)を、本種(ヘテロティス)はことごとく攻撃し、瞬殺してしまった。相当縄張り意識が強かったようだ。
 
 本種は同種では激しく争う。前述した縄張り意識が強いためだと思うが、本種の複数飼育はあきらめたほうが無難である。事実、有名なアクアリストたちが本種の繁殖を何度も試みているようだが、国内で繁殖成功例がない(まぁ飼育しているアクアリストがいないというのも理由だろうけど)。管理人もアクアリストになって数年経過したが、繁殖をトライしたことは無いので、まぁ定年後でもやってみようか…。
 
【混泳の例】
特に目立った喧嘩をするでもなく、お互いが干渉しない水槽としてまとまっている。ヘテロティスがデルヘジー(写真2)を稀に攻撃している傾向が見られるが、外傷は殆ど見られない。 数多く混泳をさせてきたが、現在が一番まとまっているのではないかと感じる。
 
《写真4》
左がポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリー。
右はポリプテルス・ラプラティ。
環境
・水槽サイズ:120×45×45
・4灯の蛍光灯
・上部フィルター
・600Wヒーター×1
・アロワナ用底面砂利
・流木×1
・土管×1

【写真1】

【写真3】

【写真2】

【写真4】
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